きれいのはなしでは
日常の生活の中でちょこっとの工夫から
きれいになれるヒントを紹介します
楽しくて元気な毎日をおくるために大切なのは
「Balance(バランス)」
季節の変化や自分の身体に耳をかたむけて
アロマテラピーやオーガニック
日々の食事や運動に自然の恵みを取り入れて
五感を刺激しながら
無理をしない自然体で気持ちよく
こころとからだを整える
美と健康のおはなし
アロマテラピーインストラクター
ビューティーアドバイザー
佐々木多恵子
次回のおはなしもお楽しみに!
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赤ずきんちゃんは問いかけます
「おばあさんの耳はどうして大きいの?」
「おばあさんの口はどうして大きいの?」
これを自分自身の問いかけに替えてみてください
鏡に映った自分にどんな問いかけができるかで
そこから変わるきっかけを見つけてみませんか
絵 ゆあさようこ
きれいの基本はやっぱり衣食住
2015年11月
私たちが生活する時に欠かせないものは「衣食住」のバランスといわれています。
衣食住の考え方を「着る、食べる、住む」ことだけに限らず広げて考えてみると健康にも美容にも衣食住のバランスが大切だということが分かります。
私たちが健康でいることときれいでいることは表裏一体で、健康な人は美しく、美しさは私たちに精神的な健康をも与えてくれます。
例えば、スタイルが悪いから矯正下着を買ってみようと思うのではなく、根本であるからだ作りに目を向けて美と健康を一緒に手に入れることもできるのです。
私は主にお肌の悩みを抱えている方やからだの不調を相談される機会がありますが、こころもからだも健康できれいでいたいと思っている方へアドバイスをする時は、その人にとって必要なものや方法を知り、その上で使っていて心地よいもの使い続けられるものを選ぶことがきれいの秘訣だと伝えています。
衣食住の内と外
2015年12月
衣食住というと言葉の意味から「着るもの」「食べるもの」「住むこと」というのをイメージする人が多いと思います。
また、言葉の意味として辞書には「暮らし」「生活」を表すこととしても使うことがあると示されています。前回のはなしでは「衣食住」を私なりに見方を広げていることをお伝えしました。こころもからだも健康できれいでありたいと言う方にその衣食住の見直しを提案することがありますが、衣食住にはそれぞれに外側と内側がありすべてがつながりを持っていると分かるようになると、さらにセルフケア、家族へのケアが変わってきます。
アロマテラピーの勉強をしていくと、最初に「ホリスティック」という言葉を習います。これはギリシャ語の「ホロス(全体性)」を語源としていてアロマテラピーは西洋薬のように不調を1点集中で治療する方法とは違って、様々なアプローチで健康や美容に役立てていける可能性があるとしているのです。
それは、アロマテラピーに限ったことではなく、生きていくうえで必要な衣食住にも当てはまると考えています。どんなに素敵なドレスを持っていても、それを着る体が整っていなかったら自信を持って着飾ることができなくなりますし、Tシャツ1枚でも目を奪われるような着こなしをする人には憧れますよね。
また食事には「食べる楽しみ」のほかに「作る楽しみ」というのもあります。私はお料理をすることでストレスがスッとなくなるので台所に立つ時間が少なくなるとアンバランスな気がすることもあります。美味しいものを手軽に食べられる時代になって、料理をすることに時間を費やさないことできるようになりました。自分にとって大切にしたい時間や生活がどこにあるかを見つめて、その外側内側に何があるかそしてそのつながりの先にはどんな広がりがあるのかを見出してみると、いつもの生活が自分のためのちょっと良いことにつながってくるかもしれません。
衣食住の外と内、そしてつながり
皮膚は外的な環境から身を守るために存在していますが、その皮膚を健やかに保っているのは日々の新陳代謝だったり血液のような内側の働きが大きく影響しています。
それぞれのキーワードを外側と内側に分けて見てみましょう。
1つの悩みが多くの解決に
2016年1月
私が漢方薬局で仕事をしていた時、大人ニキビで悩まれて漢方相談に来店した女性がいました。彼女はニキビを隠そうとマスクをして来店しましたが、スラリと長い脚がまるでモデルのようで、さらにマスクを外した顔は見とれるほどの美人顔でした。漢方薬を飲み始めると、いくらか顔の赤みが落ち着いてきました。
飲み続けて3〜4か月くらいたった頃だと思います。ニキビがほぼ目立たなくなったのと同時にそのお客様がモデルではなく、スーパーモデルのような体型になっていたのです。担当薬剤師に彼女のニキビについて聞くと、「冷え」と「冷えによる便秘」が原因だったとのこと。彼女は漢方を飲み始めて便秘しにくくなったら、からだが軽くなり積極的に運動をしたくなったそうです。その結果、ニキビという不調を改善するだけでなく、それ以上に「からだを鍛え、引き締めること」ができたのです。
彼女の変身した姿から、1つだと思っていた悩みは様々な原因を含んでいて、改善した先には、想像を超えるより良い健康や美しさ、そして快適さが待っているんだと感じました。
あなたの好きなもの、心地よいことは何ですか?
2016年2月
私たちのライフスタイルは様々で好きなものや心地よく感じるものもそれぞれ違うものです。私は普段スキンケアやメイク、アロマテラピーを通してその人に合った悩みの解決方法を相談者と一緒に見つけていく仕事をしています。
子育て中で時間が多く取れない人に、いくら肌に良いからと言ってアイテム数や手順の多いスキンケアを勧めても使い続けられなかったら宝の持ち腐れになってしまいますし、何よりも「できない」ということを思って欲しくないので、単純に商品がいいからと言って紹介することはプロとしてしないようにしています。
例えば、マラソンでも「ダイエットのためにマラソンを始める」と続かなくなることが多く、走るのが好きな人がマラソンを始めてフルマラソンを完走する目標のためにダイエットをして痩せる方が結果に結びつきやすいのと同じです。
自分をよく理解することは自分に一番合っている方法を見つける大切なプロセスになります。この時間を惜しんではきれいになれないのです。
好きなものが書き出せたら、
それを日常につなげてみる
2016年3月
●毎日使う化粧品は好きな香りを使おう
女性なら(最近は一部男性も)毎日お肌のお手入れは多かれ少なかれ欠かさず行いますが、私は人工的な化粧品香料が苦手でスキンケアがあまり好きではありませんでした。しかし、自然で香りの良いものを使うと決めてオーガニックやナチュラルコスメにしてからは、香りの良さや使い心地の良さにスキンケアが大好きになり手間を惜しまなくなりました。
●アロマテラピーを勉強してみよう
●アロマを焚きながら、ヨガをしてみよう
アロマテラピーを勉強するとその奥深さに驚きました。そして、どんどん勉強を進める内にインストラクターの資格を取得して「好きなことを仕事」にすることができました。また、好きな香りやその時の体調に合わせて選んだ精油を使ってヨガをすることで癒されながら筋力アップにもつながり、身体の冷えを感じることが少なくなりました。
●家庭菜園をして、美味しい野菜や果物を自分で作ってみよう
採れたて野菜や果物を贅沢に食べることができるだけでなく、植物を育てるためにはお庭のお手入れも一緒に行うことになります。また、野菜を育てることで季節の変化に耳を傾けるようになったり野菜の旬の恵みに敏感になるようになりました。
●ロードバイクで遠くまで出かけるロングライドをして、運動しながら美味しいものを食べに行ってみよう
身体を動かすことは好きでも、持久力のない私はマラソンやジム通いというようなエクササイズは向いていませんでした。運動をするという目的ではなく、長距離を自分の足で進んで美味しいグルメ旅をする自転車が楽しくて続けているうちに体力が付き、運動不足も解消されるようになりました。
まとめ⇒
私を例に話をすすめていますが、みなさんの好きなものは日常の何とむすびつきますか。
美容や健康と聞くと、ついつい非日常で特別なケアをすることだと勘違いしてしまいますが、日常にしている生活を少し見かたや意識を変えるだけで身体に良いこと、こころに良いことをすることができるようになり、その結果肌艶がよくなったり体調不良が治りやすくなったり、気分転換になったりと一石で二鳥以上の効果を得ることができるようになれるのです。
アロマテラピーの世界へようこそ
2016年4月
私がアロマテラピーに出会ったのは、家族がきっかけでした。もともと香りの良いものが好きで旅行先のハーブガーデンなどで香り袋やミスト、香水などを手に取ることは多かったのですが、アトピーで悩んでいた弟がある日突然「アロマテラピーの精油を使った入浴剤」を使ったと言ってきたのです。そこから「アロマテラピー」って何だろうと調べてみたら植物の精油を使った芳香療法だと知りました。
学生の頃に園芸の勉強をしたこともあった私はすぐにアロマテラピーに魅了されました。普段、化粧品の独特な香りがあまり好きではなかったり私自身も肌荒れしやすかったこともあり、アロマテラピーの精油や植物オイルを使った化粧品や石鹸などがとても気持ちよく肌に馴染み、面倒だったお肌のお手入れが楽しくなったことからより多くの方にアロマテラピーを知ってもらいたいと考えて、アロマテラピーの勉強を始めました。また、家族が病に伏した時も香りのケアで喜んでもらえた経験も香りの世界への興味を強くしてくれました。
好きな香りを見つけてみましょう
2016年7月
私が香りの世界に触れるようになって以来、長い間変わることなく好きな香りが「ローズマリー」です。
私がローズマリーの香りに出会ったのは中学3年生。母が「集中力、記憶力に良いハーブ」という情報を聞きつけて受験勉強をする私の部屋に、ある時は香りを、そしてある時はハーブティとしてローズマリーを持ってきたのです。その頃、私自身はローズマリーにどんな作用が含まれているか…なんて知ることはありませんでしたが、今でもローズマリーの香りを嗅ぐと、「少し休んだら?」と声をかけながら部屋にローズマリーを持ってくる母の姿と机の上の教科書、ノート、そして勉強の合間に香っていたスッキリとも甘いとも言える香りの記憶が鮮明によみがえります。
辛いときややる気が出ない時にローズマリーの香りは、私のそばで「そっと背中を押してくれる」そんな存在。精油はもちろんですが、お料理にも欠かせないハーブとして庭でもずっと育てている一番好きな香りです。
正しいお手入れできていますか
2016年8月
皆さんの靴の寿命は何年ですか。私の友人はいつも艶やかに手入れの行き届いた革靴を履いています。会う度に新調したようにピカピカの靴なんです。
ある日その人に誘われてプロの靴磨きを習いに行くことになりました。習う前は「埃を取って靴クリームを塗ること」が靴磨きだと思っていましたが、正しくは「クレンジングをして、保湿をして、メイクアップをする」まさに人の肌のお手入れそのものでした。靴磨きの先生は「このお手入れなら20年履ける靴になりますよ。」と嬉しそうに教えてくれました。
これまでの私は靴底が減るのと同時に革がくたびれた状態になっていましたので、靴寿命はだいたい3〜5年でした。それがお手入れ方法ひとつで20年へ寿命がのびるとは驚きです。そして私は驚くほど靴磨きが上手だったのです。
クレンジングをした後からの工程は素手で保湿クリームを塗り、素手で靴のカラーに合わせたシュークリームを塗っていきます。ここで上手な人はちゃんと靴の革に各クリームをなじませることができ最終的に手にクリームが残ることなく終われるのです。
私は黒い革靴を磨いていましたので、クリームの色は黒でした。でも靴を磨き終わった後の手は指先に薄っすら黒さはあるものの「うわっ黒い!!汚い!!」ということはありませんでした。先生は、クレンジングが上手にできていないと保湿クリームが浸透せず、色を乗せるクリームがムラになってしまうと言っていました。これも人の肌のお手入れとまったく同じです。肌のお手入れも「まずはクレンジング」なんです。
みなさん。正しいクレンジングできていますか?
こんなことしていませんか?
□ 洗顔前に手を洗わない
□ 顔を洗う時にシャワーを使っている
□ ぬるま湯とは、少しだけ熱いものだと思っている
□ 洗い上がりが少しツッパリ気味でもスッキリ洗いたい
□ 洗い流す時に手を上下に動かしている
□ 顔を洗う時、息を止めていることがある
□ ゴシゴシ擦った方が汚れが落ちると思っている
□ ニキビ肌だからニキビ用の洗顔を使い続けている
□ パウダーファンデーションは乾燥すると思っている